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 Co-PUBインタビュー:湯浅社長に聞く
Co-PUBシステムが翻訳者を変える 日本の出版界を変える
  Co-PUBシステムが翻訳者の方だけでなく出版業界からも注目されている。
 すでに50冊以上の本が出版され、全国の書店で販売されているという。
 このCo-PUBシステムを自ら考案した株式会社バベルの湯浅社長に
 システムそのものについて伺った。
 (インタビュアー:グローバルプレス滝澤元治・協力グローバルプレス)
◆ 私たちの夢は卒業生を世に送り出すことです。

株式会社バベル 湯浅社長問い:そもそも社長がCo-PUBシステムを思いつかれたのは?

湯浅:バベルは30数年、他に先駆けて翻訳者を養成してきました。
みなさん、プロの出版翻訳者としての技術を十分に身につけています。
この人たちがプロになるためには、出版社に翻訳者として採用してもらおうと自分を売り込むか、プロ翻訳者である講師の下訳として使ってもらい実績を積んで編集者に紹介してもらい、またそれから何年かたって実際に翻訳の仕事に付く・・・。
ですから「つて」のない場合は、シノプシスや自分の翻訳作品を持ち込んで売り込みをすることになります。
編集者は忙しいですし、そもそも抱えている作品、翻訳出版を検討している作品がたまっていることもありますし、提案されても方針が合わなければ返事もくれないというようなことが繰り返されます。

問い:それではプロの出版翻訳者になるための道は険しく遠いということでしょうか

湯浅:たしかに出版界の現状はおっしゃる通りかもしれません。
私たちは翻訳を学習した人たちに一人でも多くプロとして世の中に送り出したいという願いを持ち続けてきました。
かっては英語を知っている人も少なく、ましてや翻訳できる人など限られていました。
昨今の状況で翻訳家としてやっていくにはどうすればよいか?バベル翻訳大学院(USA)は、出版社であるバベルプレスと検討を重ねてきました。
もちろんバベルプレスも出版社として他社と同じ仕組みでこれまではやってきましたが、バベルを卒業し力ある人たちを世に出すという夢をかなえる仕組みを考えてきました。
一見似たものに自費出版の仕組みがありますが、これはご存知のように出版社が出すのではなく、その人個人が出す仕組みですよね。
Co-PUBという仕組みでは、基本的にバベルプレスが出版社として出版します。つまり出版され本は発行の仕組みは、翻訳権の取得はもちろん、仕上がりの水準も出版社の正規の出版として行うもので、バベルプレスがこれまで出し続けてきた本と同じように全国の書店で販売されます。

問い:なるほど、そのとき翻訳者は?

湯浅:翻訳書を出したい人は、制作にかかわるいわば直接経費と翻訳を受け持つことになります。制作経費は本の体裁、版権、作り方などによって大きく変わりますので一概には言えませんが、概ね200〜300万円の費用がかかります。もちろん個別に見積りをたてそれぞれの方の予算と調整し合意の下に作ります。
もちろん翻訳者を養成してきた教育事業部門のサポートを受けることが出来ますから、実践的な翻訳をやりながらさらに翻訳力をつけたいという方は翻訳指導のサービスを受けることも出来ますし、まず基本を勉強してから取り掛かることも出来ます。出来上がった翻訳を監修・監訳してもらうこともできます。
最近経営者の方からのご相談があるのですが「出版したい本はあるのだけれど、暇がないので・・・」と言う方には翻訳者を紹介し、最後に専門家として豊かな経験を活かして手をいれ監訳者として名前を出すことも可能です。その場合、下訳者の名前を出すかどうかは自由です。
翻訳書だけでなくご自分の『書き下ろし』でも結構です。ただしその場合も内容については編集者が読んで、当社の出版物としてだすについて、必要な場合は修正などの編集作業が入ることもあります。

◆ 共訳というユニークなシステム

問い:Co-PUBのもう一つの特徴に共訳というシステムがあるとお聞きましたが

湯浅:先ほどの経営者の方ではありませんが、最初から一人で一冊の本を出すというのはとても大変です。費用からみてもそうですね。
ところが共同で何人かのチームで費用分担をし、訳も分担してやっていくというのが共訳システムです。その場合、バベルプレスが共訳者を募集しますが、自分たち何人かでやりたいというご希望もお受けしています。

問い:でも何人かで訳すとなると、レベルの差があったり、文体を整えたりなど、大変な作業が伴いませんか?

湯浅:おっしゃるとおりです。普通の出版社じゃ出来ませんね。私たちには教育部門があります。それも翻訳を大学院レベルで教えたり、研究していますから、今ご指摘になったようなたくさんの問題を一つずつクリアし、質の高い、そして短い納期で一冊の本を
仕上げるシステムを構築することが出来ました。それがCo-PUBの共訳システムです。

◆ 翻訳者が自分の作品を持つ意義

問い:なるほど分かりました。
それでは新人の翻訳者にとって自分の作品を持つことについて具体的にご説明ください。

湯浅:出版翻訳者としてデビューした人にとってご自分の作品を持つことはおっしゃるとおり大切です。出来上がった本をもって出版社の編集者に売り込むことができます。
1冊でも2冊でも実績があるということで翻訳者として起用されるチャンスが圧倒的に広がります。少なくてもあなたを翻訳者として編集者が検討するレベルまで行くことが出来ます。新人翻訳者に翻訳を頼むかどうか目を向けさせるまで、今までは5年も10年もかかった人がいたのです。
将来プロ翻訳者となるためのデビューにCo-PUBシステムを有効に使うことをお薦めします。ご存知のようにどんなプロでもプロになるためには、その将来がすばらしいものであればあるほどはじめに元手が必要ですね。したがってこのCo-PUBにかかる費用はあなたのプロ翻訳家への投資と考えることができます。

◆ Co-PUBは出版社を持つこと?

湯浅:もちろん、そのためだけではありません。例えば海外に行くなど何かのきっかけで感動した本、よい本にめぐり合ってその本を出版したいという経験をお持ちの方は多いはずです。その本を翻訳し、そこからプロ翻訳家への道を開いた人をたくさん知っています。
これらすべてのことを出版社が出来るはずはありません。その中のほんのひとにぎりのものしか出版されていないのです。
ぜひ、翻訳し、出版したいという夢を持っている人はたくさんいます。
ところがこれまでは、本の出版というビジネスは出版社しか出来ませんでした。ところがCo-PUBシステムはこの出版機能をサービスとして提供することなのです。
つまりあなたはあなたが出したいと思う本を出すことが出来るのです。ですから、自分で翻訳するのもよし、共訳するのもよし、先生の指導を受けるのもよし自分の好きな本を自分の翻訳で世に出すことが出来るサービス、夢を実現させるサービスがCo-PUBなのです。

◆ 誰も知りたい印税は?

問い:翻訳者が受け取る印税などはどうなっていますか?

湯浅:通常の出版ですと新人翻訳者の翻訳料は印税でなく、低いレベルで抑えられた「買取り」とされることがほとんどです。ですからそのときはいくら売れても翻訳者の収入にはなりません。
Co-PUBで出版された本は、バベルプレスが買い取り全国の書店に出します。そして売れた部数から上がった利益をバベルプレスと分けるのです。通常の印税はよくて数%です。売れる先生クラスの翻訳家で10%ですがCo-PUBでは、売れた部数を20%前後でバベルプレスが翻訳者から仕入れて、その売上代金としてお支払いするのですから通常の印税より高い率です。売れない場合は通常の印税と同じで収入にはなりませんが、売れた場合は投資を回収することが容易になります。なぜなら、増刷後の印刷経費は翻訳者が負担するのでなくバベルプレスが負担し、翻訳者には一流翻訳者レベルの翻訳印税8%が支払われるからです。

問い:なるほど翻訳者にとっては恵まれたシステムですね

湯浅:このCo-PUBでは単に翻訳するだけでなく本を売るという側面も共同し一部分担してもらいます。
これらのことはその方がプロ翻訳家として事前に経験しておくことが大切だからです。
翻訳者はある意味ではその作品の第一番目の読者です。一方、いまやインターネットの時代。
本のマーケティングもインターネットが中心です。翻訳者が自分の翻訳した本についてブログを書いて公表したり、ホームページに紹介したり、いろいろなアプローチが出来ますし、それらが大変効果的でもあるのです。
Co-PUBでも本の販売に当たってはプレスリリースはもちろん、翻訳者の名前の入ったPRを心がけ翻訳者に脚光が当たるように展開を考えています。もちろんすべてのプレスリリースが取り上げられるわけではありませんが、ユニークな翻訳者に焦点を当てたニュースリリースは何件も記事として紹介されています。翻訳者の皆さんには書店やマスコミ用に翻訳家という肩書きの名刺を作りますので、それを持って、またあなたが翻訳した作品のポスターを持って書店に挨拶に行ってもらうようなことも共同作業としてやっています。

問い:単に翻訳をするというわけではないということですね

湯浅:出版社の編集者のところに翻訳者としての売込みがあったとしましょう。
その人が「学校は出ました。翻訳力はあります。
でも本を出したことはありません」という人と「私はすでに翻訳書1冊出しました。そして書店を訪ね担当者の皆さんの意見も聞いて回りました」と言ったら、どちらに安心感を覚えるかははっきりしていますね。
出版社には翻訳者を育てる暇はないのです。即戦力の翻訳者を求めているのです。
どちらが即戦力と考えるかは明らかですね。
この出版社このラインの作品を狙っていると考え、自信をもって提案しても簡単には起用してくれない・・・。
実績のある人とない人を同列に考えることはありえないのです。

◆ 様々なCo-PUB作品をご紹介

(1) 『デトックスマニュアル 「きれい」をからだの中からつくる法』デトックスマニュアル
湯浅:ここに"You are what you eat"のシリーズがあります。
現代人とって直面するヘルシーな体を作っていくためには先ず食べるものから考えようというのが、このシリーズのテーマです。
ですから共訳に参加した皆さんは「ああこんな本を出したかった!」と口々に言って目を輝かせて翻訳に取り掛かります。
そのなかの『デトックスマニュアル 「きれい」をからだの中からつくる法』の共訳者の皆さんは原書にあるレシピーから特に日本人向けのレシピーも新た加え、実際に料理を作り本の中で紹介しているのです。お分かりいただけますね。
単に翻訳だけでなく
みんなで考えてよりよい本作りをしていくのです。

(2) 『リービングエデン』と『マカロニボーイ』リービングエデン
マカロニボーイ湯浅:
こちらの『リービングエデン』と『マカロニボーイ』では絵心のある翻訳者が自分で表紙を描きました。
したがって皆さんの愛着もひとしおです。
こんなことも普通の出版社じゃ考えられません。
私はどちらも原著の表紙より少なくとも日本時の子供向けと思っています。

(3) 『セレンディップの3人の王子』
セレンディップの3人の王子現在、増刷が検討されている『セレンディップの3人の王子』では、家族みんなで協力して本を出しました。
お父さんとお嬢さん二人が翻訳を担当し、お嬢さんのご主人のお母さんが表紙の絵を描いたのです。
家族全員で作った本をバベルプレスという出版社が出版したわけです。

出版社の本として出版したいという家族みんなの夢が実現し、その上大変評判がよく売れているのです。

(4) 『王妃アン・ブリンの秘密の日記』
王妃アン・ブリンの秘密の日
70代になってぜひ自分の翻訳書を出して自分の人生の一つの輝かしい成果としたいと取り組まれたのがこの『王妃アン・ブリンの秘密の日記』を訳された居石さんです。
あとがきにかかれているように、奥様が全原稿をパソコン入力され、
まさに夫婦合作であったとおっしゃっています。
すばらしいじゃありませんか。

お二人にとっての人生の最高の証
と申し上げて過言ではないのです

チェス思考に学べ!(5) 『チェス思考に学べ!』

こちらの『チェス思考に学べ!』も70代の田村さんで「チェスの15大原則に学ぶビジネスと人生の戦略」というサブタイトルにあるように内容がご自分のこれまでの考え方に合致したのでしょう。
田村さんは果敢に訳され、最後に監訳者をつけ出版にこぎつけたのです。


(6) 『バニーちゃんと一緒』

バニーちゃんと一緒湯浅:こちらの『バニーちゃんと一緒』は翻訳書ではなく、
書下ろし
です。
実は作者はプロ翻訳者として活躍なさっている方ですが、
社会的に問題となっている介護老人、認知症のお母様
(が、バニーちゃんです)との生活を、とかく暗く絶望的に
なるところを何とか明るく生きていこうとしているご自分たちの
生活を描いた作品です。

 

(7) 『ホピ銀細工』
ホピ銀細工湯浅:こちらの『ホピ銀細工』はアメリカ原住民のホピ族の銀細工の本ですが、日本でも熱狂的なフアンがいますし、その商品も輸入されているのですが、技術やその背景や分類などをまとめた本はありませんでした。
翻訳者の仁井田さんはこの本を翻訳しようと一念発起し翻訳の勉強を始められたような方です。
仁井田さんは茅ヶ崎でこのホピ銀細工のお店を経営なさっていらっしゃいます。
この本を出版されたことでいまや「ホピ銀細工」の第一の研究者としてお店にも
大変よい影響があると伺っています。

(8)『ゴッホとひまわりの少年』『モネのまほうのにわ』『レオナルドと空をとんだ少年』
この3冊の絵本を翻訳された女性は、絵本の出版社を立ち上げました!

問い:えっ!ほんとですか?

湯浅:彼女は翻訳を勉強し、これらの絵本を翻訳し出版しました。書店などへの販売は出版社を作ったからといってすぐには書店と取引することは出来ませんので、そこのところはバベルプレスが担当しました。彼女は、お子さんを育てられる中で、世界にあるすばらしい絵本をぜひ日本に紹介したいということで出版社を立ち上げたのです。
Co-PUBシステムは翻訳書を出版するという「出版機能サービス」を提供するだけでなく、これを活用し出版社も作ることが出来るのです。

ゴッホとひまわりの少年モネのまほうのにわレオナルドと空をとんだ少年

◆ 出版社や翻訳会社をつくりましょう!

湯浅:いまや会社を作ることはご存知のように以前から比べると簡単です。会社を作るメリットはたくさんあります。翻訳学習する費用も、翻訳のための原書を探す費用も、生産コストと見る事ができます。つまり会社の経費として処理することが可能になります。もしCo-PUBであなたが出版した本が大変売れたとき、そこから個人であれば経費を差し引くことは難しいですが、会社であれば売上を計上すると同時にそれにかかった費用も計上し残りを利益として申告することができます。
売れなければ赤字のままです。しかし、自分の会社ですから、赤字だからといって誰かに迷惑をかけることもありません。一定期間内であれば、前の赤字を相殺することもできます。

自分の本を出したい、自分の好きな本を出したい、それを今後も続けて行きたいと思っている方には、出版社設立のためにCo-PUBサービスを活用することをお薦めします。

出版社だけでなく翻訳会社と言う形式を取るのもよいですね。どんな形でやるべきか、出版ビジネスに付いても、翻訳会社の経営についてもバベルはコンサルティングサービスを行っています。経理や税務対策などについてのご相談を受けたりも致します。

問い:翻訳出版するとなると誰もが気にするのが「翻訳権」ですが?

湯浅:翻訳権は基本的には出版が前提の権利ですから個人で取るのは現状では出来ないことのほうが多いのです。Co-PUBでは翻訳権の調査、交渉をします。その際のアドバンスの金額や著作権料率についての交渉ももちろん行っています。

問い:すでに翻訳を済ませ持ち込む人も多いでしょうね

湯浅:翻訳が出来上がっている場合は、監訳サービスを別途受けることができます。初めての翻訳では、どうしても視野が狭くなり、本全体が見えなくなることがよくあります。翻訳上の問題だけでなく、この全体を見て売れる翻訳、売れる本作りのための監訳を受けることをお勧めしています。

出版は出版社だけがやらなければダメなのでしょうか?出版は出版社経営と言う枠組みの中でしか本を出版していません。翻訳者をたくさん育てられない事情もあります。
今や自分の出したい本を出版社と言う枠組みにとらわれることなく、Co-PUBのシステムを使えば本を出せる時代となったのです。もっと自由に自分の夢を実現させる、翻訳書を出したい、本を出したいという夢はあなたが思っている以上に容易に実現できるのです。

<インタビューを終えて:グローバルプレス滝澤元治>

湯浅さんは、20代で翻訳教育を始められそうだ。最初は周りの人たち全員が反対したという。「どうして翻訳を素人に、それも通信教育などで教えることが出来るか?」
翻訳教育事業を始めると前後して月刊誌『翻訳の世界』を刊行した。そのときも「所詮お嬢さん仕事、3号もしないうちに廃刊となるからやめなさい』と全員が反対した。
Co-PUBもこの湯浅さんの「反骨・既成概念打破の発想」の一連の流れの中にあるのだと実感した。インタビューの中で彼女はたびたび「出版は出版社だけがやらなければダメなのでしょうか」と言った。本当に出したい本は、出版社ではなく出したい本人が出すのがすばらしいという考えに感動した。
そしてもう一つ、Co-PUBを使って出版された本の説明を聞いて驚いた。すべての出版された本の成り立ちと翻訳者の名前がすべてすらすらと社長の口から出てきた。そしてその人たちを売り出そうとする熱意、間違いなくこんな出版社の経営者に会ったのは初めてだ。

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